人生100年時代の最初の撮影地はボウリング場だった。

 

昨秋、コロナ禍で頓挫したプロジェクトがある。

人生100年時代を生きる高齢者を被写体にした写真展だ。

展示作品をプリントし額装も済ませ、明日は設営という時に、まん延防止等重点措置が適用され、中止が決まった。

その後もまん防の解除や適用、延長などを繰り返し、はや年度が変わろうとしている。

 

せっかく撮った写真が、宙に浮いたままだ。

撮影させてもらって気づいたのが、何十年と生きてきた人たちの発するエネルギーの強さとしなやかさ。

単に歳を重ねただけではない、100年生きる(であろう)人の魅力を、もっと知りたくなった。

人間は80歳を過ぎてからが円熟期なのかもしれない。

この人たちの姿を追えば、長く元気に生きることの価値が見えてくると思った。

 

「引き続き撮影を続け、いつか発表の機会を持ちたい」

共にプロジェクトを進めていた、市の担当者に連絡をとってみた。

発表の場がなかったので、クラブ単独でもどこかで作品を披露したいと思っていた。

 

一夜明けて、担当者から返信があった。

私たちの提案を歓迎し、次年度にどのような形で発表できるか、私案も提示してくれた。

お蔵入りの可能性もあった写真が、日の目を見ることができそうだ。

人生100年時代。

新たな目標ができた。

 

広島のライター&カメラマンぶるぼん企画室

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *