今日の中国新聞5面「オピニオン」は
先週に続いて「SNSの功罪」。
見出しは「功罪」なのだが、記事はほぼ「罪」についてのものだった。
唯一、「功」として書かれていたのが韓国の戒厳令を阻止した市民運動。
しかしその事件の発端はSNSだとしているので、完全に「功」とは言えないような書き方だ。
あとは推して知るべしのSNS批判。
東日本大震災、コロナウイルス、能登地震のデマ投稿批判と合わせて、
SNSとは無関係の関東大震災のエピソードまで挿入している。
挙げ句にコラムで、従来のメディアにはゲートキーパーの役割があるがSNSにはない。
と識者のコメントを載せ、
徹底してSNSを叩いている。
従来のメディアがゲートキーパーだという。
ゲートキーパーということは、情報を選別、主事選択する、いわば民間の検閲機関だと言っているに等しい。
私たちは報道各社が選別、検閲した情報だけを知らされているのだ。
ということを明確に言ってくれた。(知っていたけど)
そうであれば、SNSにはメディアの検閲を受けない情報が存在しているとも言える。
ゲートキーパー機能はないが、間違った情報が指摘を受け、訂正、淘汰されるのもSNS。
マスメディアの発した誤情報こそ、なかなか訂正されないし、訂正するときの扱いは小さい。
というようなことには触れてなかった。
2回に分けて論じるなら、功と罪それぞれ1回ずつ論じればよかったと思う。
とても残念な特集だった。