山上事件

 

最近のニュースで気になったのがこれ。

「宗教2世」らの手紙相次ぐ 山上被告へ、境遇を共有

安倍元首相を暗殺した山上徹也に思いを寄せる人が相当数いるらしい。

山上事件をきっかけに、統一教会問題がクローズアップされ、教団解体へとつながった。

教団解体の結果だけ見れば、歓迎すべきことなのかもしれないが・・・

山上の動機を事細かに報道したことで、政治も司法も社会も動いた。

つまり

暴力が世の中を動かしたのだ。

これは、絶対にあってはならないことだ。

テロリストの主義主張を伝えることは、テロの目的達成を支援することになる。

しかしマスコミはこぞって彼の動機や目的を流布した。

フォロワーも生まれ、4月には和歌山で岸田首相が狙われた。

「宗教2世」らの手紙相次ぐ 山上被告へ、境遇を共有

の記事を読んで感じることは

山上というテロリストに、マスコミが大きな力を与えてしまった、ということ。

2019年にニュージーランドでテロ事件が起きたとき

アーダーン首相はこう言った。

「ニュージーランドは男に何も与えない。名前もだ」

主張どころか、名前を伝えることもテロに加担することになると。

そうなのだ。

テロリストの目的は、反対勢力の殺害の他にもある。

命をもって思想を広めることだ。

だから言葉を与えてはならない。

だけど日本のメディアは、山上の言葉を、思想を広めてしまった。

これは重大な過失だと思う。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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