今日の中国新聞にも興味深い記事があった。
オピニオン面の
SNSが掘り崩している「戦後」とは何か。
記事では全国の地方紙の元日社説を引き合いに
平和、地方自治、民主主義、寛容さ。戦後80年かけ、日本社会が重んじてきたものが掘り崩されつつあるー。そんな時代認識が見受けられる。存在感を増すSNSや分断社会を、どう考えるのか。それが、もう一つのテーマだったのだろう。
と、あたかもSNSが社会の悪であるかのような印象付けをしている。
この記事によると、信濃毎日新聞の社説では、
安倍元総理の「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」
の発言が互いの悪感情を招き、それをSNSが加速させたと書いているようだ。
しかし、この発言があった当時からSNSでは「発言の切り取り」が指摘されていた。
みなさん、あのように人の主張の訴える場所に来て、演説を邪魔するような行為を、私たち自民党は絶対にしません。私たちはしっかりと政策を真面目に訴えていきたいんです。憎悪からはなんにも生まれない。相手を誹謗中傷したって、みなさん、何も生まれないんです。こんな人たちに、みなさん、私たちは負けるわけにはいかない。
新聞も地上波テレビも、太字の「こんな人たちに、みなさん、私たちは負けるわけにはいかない」だけを報じて
発言の主旨である
「演説を邪魔するような行為を私たちは絶対にしない」
「憎悪からはなんにも生まれない」
はいっさい伝えなかった。
発言をきちんと報道すれば、悪感情も憎悪も分断も生まれないだろうに。
伝えるべきことを伝えずに、分断の種を蒔いて、事が大きくなるとSNSのせいにする。
こんな報道に、私たちは負けるわけにはいかない。
今日のこの記事は、マスコミの体質が如実に現れた、ある意味で貴重な資料にもなるものだと思う。
スクショで保存しておこう。