この投稿は堀行丈治のnoteにも掲載しています。

偶然に偶然が重なって、予想外の志向を持ってしまうことがある。

半月ほど前に聴いた文学講座で、講師の先生が、瀬戸内寂聴について語ってくれた。出家するまでの奔放な男性遍歴について少しは知っていたが、興味の対象外だったせいで、その生き方がのちの人生にどれほど大きな影響を与えたかまでは、見聞きすることも読むこともなかった。 

講座の中では、彼女にとって最大の転機になった(と思われる)井上荒野の「あちらにいる鬼」のエピソードを聞き、瀬戸内作品よりもそちらの方を読みたいと思った。

それから一週間、Twitterで流れてきた文藝春秋digitalの記事〈筒井康隆『美女』は消えますか?〉がどうしても読みたくなり、月額会員になった。

記事一覧を眺めてみると、下重暁子さんの名前があった。一昨年、島根県であった講演会に行きたかったのだが、仕事が入って断念したことを思い出し。瀬戸内さんの話を先日の講座で聞いていたこともあり、そのまま読み進めた。

面白い。あまりにも俗物すぎる。本能のまま、いや本能を大切にしているからこそ、人としての根源的な欲求を体現した人なのだと思った。

晩年よりも出家前の瀬戸内さんに、とても興味を持っている。

今夜のラジオ深夜便は、瀬戸内さんの話。ここでも新たな偶然が重なるのだろうか。

 

ワンストップで取材チーム(ライター&カメラマン)を手配できます

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

広島で取材スタッフを探すなら
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。