納車が遅れ、来週末まで代車に乗ることになった。
購入する車の上位グレードなので、納車後に物足りなさを感じるかもしれないと危惧しながらも
今のうちに乗り味を存分に楽しんでおこうと思っている。
(インテリアや安全機能が違う程度なので、乗り味は変わらないと思うが)
とはいえ今まで乗っていた車とは違うので、小ネタのようなハプニングもある。
昨日はETCカードの裏表が逆に入っていたためゲートが開かず立ち往生
係員に促されるまま通行券を取って走行した。
私の車のETCはカードの挿入方向が違っていたら警告してくれるのだが、
代車は無言の抗議をするのだ。
そして、代車にはカーナビが装備されていない。
今まで当たり前のようにカーナビを使っていたので、目的地に到着できるのか少し不安になる。
どうしても心配なときはスマホのナビ機能を使う。
カーナビ、スマホがない時代はどうしていたのだろうかと思い返してみると
地図を見ながら運転していたのだ。
コンビニでは近隣都市の地図が売られ、書店では観光情報がついた大判のガイドマップや、
家屋や番地も載っている詳細地図もあった。
地図を見ても分からないときは、交番に行って尋ねることもあった。
自ずと土地勘のようなものが身について、だいたいの場所へは地図なしで行けるようになった。
ところが今はナビに頼りすぎて、行き先までの道順がイメージできないことがある。
道を覚えなくなった。
ナビを使用していないときは、よく間違える。
パソコンやスマホに頼りすぎて、漢字が書けなくなっているのと同じかもしれない。
読めるけど書けない。
メモを取るとき、平仮名ばかりになる。
知能や五感も体力と同じで、使わなければ衰えてくる。
目的地にたどり着いたり、目当てのものを探し当てたり、
最善の選択肢を選んだりする「嗅覚」を失いかけている。
カーナビがない今のうちに、少しでも嗅覚を復活させたい。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556