まん延防止等重点措置が解除され、1か月半ぶりに茶道の稽古をした。
初めて釣釜というものに触れた。
濃茶は唐物。作法をすっかり忘れてしまっている。今日は茶杓の銘も考えていなかった。
茶名は江山の昔(坐忘斎お好み)、楽茶碗「利休の面影」、茶入れは文淋、仕覆は東山裂
薄茶は筒茶碗。こちらも随分前に一度だけ点てたことがあるが、捌き方をすっかり忘れている。
薄器は薬器、朱塗り、桜に雉(井伊宗観お好み)
今日の軸は「春風 吹 又 生」
「春風吹いてまた生ず」と読むのだそうだ。
帰宅して調べると、唐の詩人、白居易の詩の中の
「野火焼けども尽きず、春風吹いて又た生ず」が原典のようだ。
枯れ草を野火が焼き尽くしても、春になると新しい芽が出てくる。生命の再生の讃歌だと。
春は万物のエネルギーが高まっている季節なのかもしれない。
草花のように新しい芽を出していきたい。
本日の茶花、都わすれ、山茱萸(さんしゅゆ)