環境を守るためのコストをどこまで負担できるだろうか。

一昨日の投稿のつづき。

みんな電力と中国電力で、どれくらいの差が発生するのかを、中国電力の料金シミュレーションで試算してみた。

3月検針分の電力量で試算すると、みんな電力の方が3000円ちょっと高い。

持続可能社会へのコスト負担としては結構な金額に感じる。

3000円もあれば、別団体への寄付に回したいぐらいだ。

 

今日の取材は子どもたちのSDGs活動だった。

今は小学校の授業でSDGsを学ぶらしい。

取材や編集の仕事をしていると、しばしばSDGs活動に出合う。

企業活動や地域活動にとって、避けて通れないテーマになってきた。

これまでの実体験や取材経験から、

SDGsは「痛みや苦しみを負担し合う」「豊かさを分け合う」ことなのだと思う。

企業活動ならば「一人勝ちは許さない」と言えるかもしれない。

この原則に、地球環境への配慮が加味されたものがSDGs。

地球環境は別として、この思想はかつて共産主義国家が標榜した社会ではなかろうか。

実際には共産主義からは独裁しか生まれず、理想とは正反対の社会を築き、そのほとんどが崩壊した。

学生時代に懇意にしていたバスの運転手が、当時の社会のことを「思想は左、財布は右」と評していたのを思い出す。

理想としては福祉制度や社会保障が充実した世の中だが、自分の稼ぎは他人のために使いたくない。

その思想が、少なくともある時代までは経済成長と社会福祉を支えてきた。

日本では少子化が激しく進み、成長は鈍化した。むしろマイナスか。

成長が鈍化した先進国が成長を維持するためには、途上国を成長させる以外に術がないのかもしれない。

SDGsは豊かな国の自己防衛手段にもなっているのではないか。

こと日本においてのSDGsは、社会を変える活動というよりも、企業活動を続けるための免罪符か、
あるいは商売道具にしているケースの方が多いように感じる。

だがそれでいいと思う。

成長がなければ、社会奉仕なんてできない。

私の寄付だって、利益を社会にお返ししているのだから。

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。