仕事に限らず、全てがうまくいくとは限らない。
予想外のことが起きて前に進めないときもあれば、自分のミスで頓挫してしまうこともある。
ミスを後の工程でカバーできることもあるが、そうならないものもある。
最終校正の仕事だ。
大型商業施設のチラシ最終構成を担当させてもらっている。
品名や値段の正誤はもちろんだが、説明文の文章としての正しさや分かりやすさ、キャラクター商品の著作権表記など、
原稿と紙面を見ているだけでは見落としてしまうこともある。
ここで見落とすとその後は印刷工程に入るので、責任は重い。
絶対にミスをしてはいけないのだが、ミスをしてしまったことがある。
それでも発注者は、次の校正でも声を掛けてくれた。
ミスの原因は、自分なりに思い当たるものがある。
以後は、同じ失敗をしないように、自分のルールを決めている。
そのルールを守っていても、ミスが出ないとは限らない。
だが、もし守らずにミスをしてしまえば、発注者への裏切りになると思う。
失敗は取り消せない。
だが乗り越えることはできる。
そう思いながらも、今日も最終校正を納品して、ミスがあったらどうしようかと内心びくついている。