ときどき(年に数回)ある話。

朝、わりと早めの時間に電話が鳴る。

だいたい7時から9時の間が多い。

番号通知はオンになっているけど、携帯に登録されていないので数字が表示される。

電話に出ると、相手の一言目が

中国新聞さん?」

「販売店さん?」

ここで、電話の相手が安佐北区可部地区の人だと分かる。

要件は主に

・新聞が届いていない

・しばらく留守にするので配達を止めてほしい

のどちらかだ。

そこで思う。

電話の主は「ファミリー可部」を保存しているのだと。

ファミリー可部は毎月1日に発行する、新聞折込タイプの地域情報紙だ。

紙面サイズはA3判で、しかも編集面は片面だけなので、情報量は新聞とは比べ物にならないくらい少ない。

新聞配達に関する問い合わせを編集室に電話しようと思ったら、

ファミリーを捨てずに保存していなければならない。

その度に「ああ、この方はファミリーを愛読してくれて、その上保存もしているのだな」と分かる。

新聞販売所は未明から仕事をして、朝のうちに業務が終わる。

電話をかけてもつながらないこともある。

困った読者が保存していたファミリーを見ると、編集室の番号が書いてある。

そりゃ、電話しますって。

ファミリーの編集を始めた当初、配達に関する依頼や苦情の電話がかかってくるのを迷惑に感じていた。

しかし今は、電話をかけてくる人は愛読者なのだから、できるだけのことをしてあげたいと思うようになった。

ファミリーは紙でしか発行していない(以前はウェブ版があったが、今は紙だけになった)。

意外とこれがいいのかもしれない。

紙しかないから保存しておく。

保存しているから、再び見ることができる。

ウェブ情報もググれば何度でも見られるが、類似のメディアが多いので、前に見たのと同じものが探しにくい。

そう考えると、紙媒体も生き残る道があるのではないか。

ウェブとのつながりを断ち切って、スタンドアローンのメディアになれば勝機(商機)があるかもしれん。

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。