Facebookを運営するMetaがファクトチェックを廃止するというニュースを読んだ。
最初の感想は「ファクトチェックしていたとは知らなかった」だ。
不適切な投稿や虚偽投稿は表示されないのであれば、ユーザーは気づくことはない。
新聞報道ではトランプに配慮と書かれているが、事実なら「権力に日和ってどうするのだ」と言いたい。
ファクトチェック廃止後はX同様にコミュニティノートを採用するという。
コミュニティノートの良いところは、マスメディア報道であっても遠慮なく指摘できること。
日本ファクトチェックセンターのように「マスコミ報道は対象外」などという八百長がない。
どころか、日本ファクトチェックセンターのファクトチェック投稿にさえコミュニティーノートが付くことがある。
これは特に政治系の議論の健全化に寄与していると思う。
マスコミ報道は間違っていても訂正を嫌う。
やむを得ず訂正するときは、たいていが虚偽報道で使ったボリュームよりもはるかに少ない情報量で訂正する。
読者・視聴者は訂正に気づかないことがある。
今回のMetaの記事でも、コミュニティノートは即時性が低いので、
虚偽情報が一旦拡散されるというリスクが指摘されている。
だが、当該記事にぶら下がる形で重要な背景の抜けを指摘するところは
既存メディアの報道よりもはるかに優秀だと思う。
ファクトチェックのあり方に、いまだ正解は見つかっていないが、
多くのユーザーがチェックできるという点で、コミュニティノートという昨日は優秀だと思う。
校正でも、見る人が多いと精度が高くなる。
情報は多くの人の目に触れることで正確性が増すのかもしれない。