話題のニュースについて。

【独自】日本での行動にスパイ罪 中国出張の邦人女性、6年服役

と共同通信が報じている。

記事では

中国当局が2015年に邦人女性を拘束した際、日本国内での行動についてスパイ罪を適用していたことが30日分かった。(中略)邦人の日本での行動に対するスパイ罪適用が判明したのは初めて。日本政府は事態を把握したものの公表していなかった。

としている。

当時の政府はこの事実を隠蔽していたということだ。

けしからんと思ったし、怒りが湧いてきた。

当時の政府は安倍晋三首相に岸田文雄外相。

自民党でさえこの体たらくだったのか、安倍政権も国民を守る意思などなかったのかと失望した。

夜、紅白を見ながらXを弄っているとトレンドに「日本政府」の文字。

話題のツイートを順に読んでいくと、ヴィズマーラ恵子というコラムニストの投稿に目が止まった。

以下全文引用

2015年当時、邦人が中国で逮捕されたニュースを報じたのは、日本経済新聞、ロイター、産経、ブルームバーグ、毎日、テレ朝、NHK。一方、事実を知っておきながらそのニュースを当時、全く報じかなったのが朝日、東京新聞、共同通信、共産党系の新聞だが、なぜ今さら「日本政府は事態を把握したものの公表していなかった。」と約10年後に書くのか、笑わせるな。

なんと、共同通信などの一部メディア以外は、この事実を報じているのだという。

真偽を確かめたくて一次ソースを検索するが、なかなか出てこない。

こうなるともう、紅白どころじゃない。

検索ワードをいろいろと変えてトライすると、やっと日経の記事が見つかった。

2015年12月

中国、拘束邦人女性を正式に逮捕 外国人への監視強化

以下一部引用

関係者によると、女性は東京の日本語学校の幹部で、刑事勾留となった男性は航空会社の元社員。4人のうち残る2人は5月にそれぞれ遼寧省と浙江省で拘束され、9月に逮捕された。

産経新聞でも2015年10月の記事「中国で拘束された日本人は本当にスパイだったのか?」の中で

9月末から10月初めにかけて、中国の遼寧省、浙江省、北京市などの各地で、4人の日本人がスパイ活動を行ったとして、中国当局に拘束されたことが次々と判明した。

と伝え、件の女性については

また、東京在住の女性は帰化した元中国人で、経営する日本語学校の学生募集のため、頻繁に中国を訪れていた。

との記述がある。

東洋経済オンラインでは2023年11月に「スパイ容疑で中国に拘束された日本人を救う方法」

という記事の中で

中国は2014年に「反スパイ法」を制定し、これまでに17名の日本人がスパイ活動への関与を疑われ拘束された。そのうち1名が病死し、11人は刑期を終えるなどして帰国しているが、今回懲役刑が確定した日本人男性を含め5人がいまだ拘束されている。

と伝え、以下の表を掲載している

 

この事実を隠蔽していたら大事件だと思うが、隠蔽していたのは政府ではなくて共同通信だった。

そして、SNSがなければ、政府が隠蔽したと思っていた。

実際のタイムラインでも、政府の隠ぺいを非難する投稿が圧倒的に多い。

でもこれで政府批判が強くなると、「SNSが偽情報を拡散」などと言われてしまうんだろうか。

今回の報道はあまりにもひどい。

2015年に報道せずにいて、2024年に「政府は公表していなかった」だと?

しかも見出しに【独自】とか付けて・・・。

自信たっぷりだったんだろうなあ。

どうするんだろうなあ。

ほとぼりが冷めるまで知らんふりするんだろうか。

先日の生稲晃子の靖国参拝といい今回といい

共同通信は特定の目的を持って情報工作しているのではないかと思ってしまう。

新聞を読むときは、他のニュースやSNSも併用して情報を精査したほうがいい。

 

 

 

ワンストップで取材チーム(ライター&カメラマン)を手配できます

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

広島で取材スタッフを探すなら
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。