中国新聞で、SNSへの恨み節のような社説を読んだ。
兵庫県知事選を振り返り、
真偽の不明な情報や誹謗(ひぼう)中傷が飛び交った点は、看過できない。多くは斎藤氏の支持につながった。斎藤氏に対抗した他候補のデマも拡散され、一斉の虚偽通報によってその候補の後援会が運営する公式Xアカウントが凍結された。選挙運動を妨害する事態に至ったのは深刻である。
と断罪した。そしてSNSについては
特定のアルゴリズム(計算手法)で好む情報ばかりが表示される。似た意見ばかりに接し、違う意見を見聞きしない状態に陥りやすいと指摘される。
似た意見ばかりに接し、違う意見を見聞きしない
というが、これは既存のマスメディアにこそ当てはまる指摘だ。
新聞では一つのテーマに複数の識者を登場させても、なぜか同じスタンスのことが多い。
賛否が分かれる問題でも、記事では両論併記をしていない。
これは新聞社の主義主張と相容れないものは排除したいという姿勢の現れだと思っている。
さらに社説は
有権者がSNSに情報を求めた背景として、新聞やテレビの選挙報道がそれに応えられていないのでは、という重い課題が突きつけられた。ただ取材を尽くし、正確な報道に徹する姿勢は変わらない。
民主主義の根幹である選挙で、SNSを自らの意見を声高に押し通すためだけに使えば、トランプ氏が返り咲きを決めた米大統領選のように社会の分断を招きかねない。
取材を尽くし正確な報道
トランプ氏が返り咲きを決めた米大統領選のように社会の分断を招きかねない。
トランプ悪玉論はメディアの十八番だが、バイデンが勝利した前回の選挙の方が分断が酷かった。正確な報道に徹してほしい。
正確な報道のついでに、9月8日の1面コラム「天風録」のリンクを貼っておく。
憶測や思い込み、感情に任せて書いてないか?
1面コラムなら許されるのかもしれないが、もし斎藤知事がシロだったときは謝罪コラムを書かなければいけないと思う。