ナシゴレン・シーフード

映画「インドネシア イスラム寄宿学校」を観て感じたこと。

 

地域共生、多文化共生といった言葉をよく耳にするようになった。

地域共生は、わかりやすく言えば「近隣同士での支え合い」。共助だと思う。

多文化共生はどうだろうか。

生活習慣や思想、宗教観、言語などが異なる人たちと「共生」するわけだ。

地域共生であれば、価値観が同じ、または近い者同士の助け合いになることが多いが、多文化ではそうはいかない。

私はあまり信仰心がある方ではない(一つ挙げるなら神道だ)が、文化圏が異なる民族の多くは強い信仰心を持っていることが多い。

彼らにとってはときに、法の裁きより神の裁きの方が優先する。

私たちで言えば、法には触れないが誰かを出し抜いたり人に迷惑をかけたりしたときに「罰が当たる」と考えるようなものかと思う。

あるいは、自由や平等といった基本的人権に関することでも、宗教や社会制度によっては我々と異なる人たちがいる。

そういった人たちとの共生とは何なのかと考えると、それはその土地のルール、地域の価値観や制度を基準にすべきではないだろうか。

その中で許容できる範囲で、異質なものを認め合う。

何もかも認めてしまうと無法地帯になってしまう。

だが、最初から全て否定するのも正しくないと思う。

価値観の違いがあるということを知っておくことは、大切なことだ。

それは「理解」につながる。理解の先に、共生できること、できないことがある。

相手の言い分を受け入れるだけで共生はできない。

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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