毎年1月31日が締め切りの地方文学賞に応募している。初めて応募したのが2014年なので、もう9年目になる。
結果はなかなか出ない。最終選考に残ったのが一度、二次選考通過が一度だけだ。
自分で「書けている」と思った作品でも、二次選考にすら残らない。
最初は「選者の好みに合わない」からだと思っていたが、最終選考作品以外を選者が読むことはないのだから、まったくの見当違いだ。
要はまだまだ実力不足なのだろうと思う。
そして最近は「書けている」手応えがある作品どころか、1遍の小説を書くことにさえ苦労している。
この1年は特に悩ましかった。自分にとって「書かなければ」と思えるような題材に巡り合えず(気付けず)、超短編以外の作品を書き上げることなく今日を迎えた。
だが、そんな時でも解決策はある。過去に生み出したまま日の目を見ていない作品たちの再生だ。
もちろんそのままではただの駄作。自分でも分かっている。
これを再び推敲する。数年の時間を空けると、また新鮮に感じる。当時は気づかなかった無駄や、書き込み不足にも気付く。
知らぬうちに、自分が成長しているような気がして、ちょっとうれしい。
こうして今年も1本完成させた。
あとは運だな。