今日は文章講座の日。
久しぶりの先生の講義は「小説を書く時の心得」がテーマだった。
その中で最も響いた言葉を一つ、備忘録的に記述しておく。
いい作家は作品を縦に積み、横には並べない。一作ごとにテーマを深め、作品を書くたび、人間としても成長していく。ほんものの作家は「疲れた貌」ではなく、「いい貌」になっていく。
同じレベルにとどまっていてはいけないということだ。
常に前作以上のものを書こうとする意欲、努力が必要だ。
実際、成功事例をトレースして満足感を得られない。
他社の評価は大切だけど、それ以上に自分が作品を通して成長できるかが重要だ。
次回作品を構想中の私は、過去作品をベースに新作を書くという安易な選択をしようとしていた。
それはきっと、見込み通りのものに仕上がるだろうけど、表現者としての進歩はないだろう。
今日のこの言葉を聞いて、考えを改めた。
締め切りまで残り2カ月しかないが、
本当に書くべきテーマを見つけ出して、執筆に入りたい。