昨日の文学フリマで、パレスチナ・ガザの即時停戦を求めている(と思われる)冊子があった。
でもなぜか表紙の絵が原爆ドーム。
ときどき見かける、パレスチナと広島・長崎を同一視するような論調。
主張するのも販売するのも自由だけど、まったく理解できない。
イスラエルがやっていることを支持はできないし、民間人を標的にするような破壊行為は避難すべきだ。
だがそれをもって、広島・長崎の原爆禍と同じ土俵に上げるのは至ってナンセンス。
テロ組織の拠点であり、武装勢力が民間人に紛れているガザと、広島・長崎は同じだと言いたいのか。
あるいは、広島・長崎の名を出せば、賛同が集まると思っているのか。
背景が違う。違いすぎる。
問題そのものが日本人には分かりにくいことを利用して、イメージだけを植え付けようとしていないか。
ガザは広島ではないし、長崎でもない。
ウクライナも広島と同じではないのに、同一線上で語ろうとする人たちがいる。
パレスチナ、ウクライナともそれぞれに固有の背景がある。
私たちは入ってきた情報を鵜呑みにしてしまうことがあるが、少しは自分の頭で考えた方がいい。