今日は所属している写真クラブの例会だった。コロナの第六波がやってきて成人式は中止になった。高齢者が多い写真クラブは、どれだけ参加があるだろうかと心配していたが、いつもより2〜3人少ないくらいで安心した。
例会後、すぐそばにある美術館で開催中の市美術展を観に行った。東広島市美術展が開催されている。写真クラブのメンバーも先生の作品ほか、4点が展示されている。
入選作は皆、きれいな作品だったと思う。だがほとんどが、どこかで見たことがあるような写真だ。パンフレットやカタログのような、あるいはいかにもコンテストっぽいというか、他のコンテストでもよく見かけるような写真。これが一般大衆に受け入れられるということなのだろうけど、帰宅した今、思い出せる作品がほとんどない。
今日の例会で先生が「作者がその被写体に何を見たのか、何を表現したくて撮ったのかが大切」と言った。展示されている写真の多くは、作者の視点ではなく「その他大勢の視点」、一般大衆の視点になっているのではないかと思った。
文芸でいえば一般論、普遍的な描写に終始するような物語で、おそらくそんなものは支持されないと思う。だがこの手の写真公募展ではある種、一般論で良いとされるものが選ばれる傾向にあるのではないか。
自分の感性や視点で撮り続けようとしても、一般論的な思考や評価が邪魔をすることがある。仕事で撮影するときは、誰が見ても理解できて魅力的に見える写真を撮ることに専念している。
心の世界と現実との間を行ったり来たりしながら、自分だから撮れる写真を一枚でも多く残していくのが当面の目標だ。その作品が増えてきたら、どこかで披露する場を持ちたい。習作の一部はこちら。