12月28日。えいや!っと捻り出したデザインの年賀状をプリントして、郵便ポストに投げ込んだ。

「今年は早めに買っておこう」と年賀はがきを購入したのは11月半ばのこと。いったい何をやっていたんだと嘆きたくなるほどの体たらくだった。(単にデザインというか絵柄、ネタが決まらなかっただけだ)

買ったのは150枚。少し余るかと思ったが、増えた取引先の関係者の名前を追加していくうちに、足りなくなった。50枚追加。(これは多すぎた)

とはいえ、私的なものも含めて200枚近い年賀状を送った。

 

1月6日。今日の郵便受けにも年賀状が入っていたが3枚。もうそろそろ終わりだろう。

今年届いた年賀状を重ねた厚みは、去年の半分くらいしかない。

「年賀状をメールに切り替えました」という取引先があった。各担当がそれぞれ送ってきていた年賀状が全てなくなった会社もある。

親の世代になると、終活の一環で年賀状をやめる人も多いという。

 

はがきをやめてメールにする。あるいは年始の挨拶を廃止する。経費がかからなくて、とてもいいことのように思う。

だが少し気になることがある。

ずっと年賀状での付き合いしかなかった人には、メールを送らないだろう。

 

年に一度、年賀状を近況報告代わりにして、細くつながっている友人がいる。もう10年以上会ってない。

LINEもメールアドレスも知らないし、かと言って用もないのにわざわざ電話をするのも変だ。

そんな旧友とのつながりを保ってくれるのは、年賀状くらいしかない。

 

宛名はプリンター任せになってしまったけど、余白に一言書き込む瞬間に、友の顔が思い浮かぶ。

うん。来年も年賀状を送ろう。

 

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By ほりゆき

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