携帯電話(ガラケー)とスマートフォンを併用していた。外出時に、メールの添付ファイルを見ながら打ち合わせするときに便利なのと、ガラケーには定額の無料通話プランがあったからだ。

しかし難点が一つある。どちらか(主にガラケー)を持たずに出かけてしまうことが結構ある。充電したままだったり、前日の上着のポケットに入ったままだったりする。なぜかどちらか一つ(主にスマホ)は必ず持っているのだが、スマホのプランはデータ通信専用のため通話ができない。メッセンジャーやLINE通話ならできるが、取引先(固定電話)にはかけられないし、そうそう先方の担当者とSNSでつながっているわけでもない。

ガラケーを長く使っていると、携帯ショップから定期的にDMが届く。曰く「2026年にはお使いの携帯電話サービスが終了します」と。

「まだ4年も先じゃん」と思いながらも、すでに液晶画面にシミが現れ、バッテリーパックの予備はなく、充電プラグが壊れかけているガラケーは、見ていて痛々しい。そもそも今使っているガラケーは数年前に先代のガラケー画面が突如ブラックアウトして帰らぬ人となった時に中古で手に入れた。2008年発売の13年選手だ。

DMが届いた翌日にショップから電話がかかってきたことがある。もちろん前述のような理由でスマホへのプラン変更を勧めてくるので、話だけ聞くことにした。

結果は、どうやってもその時の2台持ちよりも月額が高くなるので、先方はあっさりセールスを諦めてしまった。とはいえ、2台持ちの不便さを日に日に感じていたので、今のスマホプランを見直した上で、携帯の番号をMNP移動させることにした。

すっかり忘れていたdアカウントを掘り起こしてMNP転出の手続きをする。ネットだと驚くほど簡単にできる。こんなにあっさりしていていいのだろうかと思うほどだ。予約番号を取得したので、転出先のショップの予約を取り、出向いた。1時間くらいかかるかと思っていたが約45分で完了。現状は旧スマホ契約も生きてはいるが、新スマホの通話品質を確認して問題なければ近日中に解約する。

今日お別れしたNTT docomoは、FOMAサービス開始の頃に加入し、20年間お世話になった。当時は携帯キャリアがdocomo、au、J-phoneの3社。20年後にこれほど多くの携帯会社が存在するとは思いもしなかった。通信業に限らず、10年、いや5年先にも私たちの想像を超える世界が待っているのだろう。

ぶるぼん企画室の5年先がどうなっているかもわからないが、今後は携帯の忘れ物が減ることが確実だと思う。

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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