インタビュージャパン

ウェブマガジン「INTERVIEW JAPAN」のトップインタビューを更新。動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」社長の伴野智さんに、事業の理念やビジョンを語ってもらった。

日本のマスメディアでは、カメラが捉えた真実をそのまま映像として発信することは難しい。常に外部の圧力にさらされていて、ジャーナリズムよりも経営判断や危険回避が優先するのだという。

インターネットでエンドユーザー個人が発信力を持った今、マスメディアの発信力は世回った。むしろ今は、マスメディアがインターネットからニュースやトピックを拾い上げ、自社の味付けをしてコンテンツ化していることが多い。

同時に、マスメディアの発信は大衆の監視にさらされ、事実誤認やフェイクなどは即座に指摘され、ときに炎上するようになった。

「フェイクニュース」という言葉は、米国のトランプ前大統領がマスメディアの報道に対して使ったことから広く市民権を得た。

本来はマスメディアの報道に対して(もちろんそれ以外にも使われるが)、日本のマスコミでは「インターネットなどで拡散されている事実無根のニュース」と、その対象をほとんどネットに絞っている。要は自分たちの報道にフェイクはないと言いたいのだ。。

ところが前述のように個人が発信力を持ったお陰で、メディアの偏向や恣意的は編集などが発覚しやすくなった。取材を受けた側が「報道は事実と異なる」と発信したり、ニュースのテーマに詳しい人たちが間違いを指摘したりということが度々起きる。

もはや「発信する側」「受け手側」と、二極に分けることは難しい。誰でも発信者になれるからだ。

子どもが将来なりたい職業にユーチューバーがランクインし、若者はテレビを持たない時代に、マスメディアはどうなっていくのだろうか。マスには遠く及ばないメディアで、ようやく2本目の記事をUPした私に心配される筋合いはないか……。

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。