「ロバのスーコと旅をする」(高田晃太郎)を読み終えた。
著者のことはツイッターで知り、ロバと旅をする面白い人がいるということは知っていた。
そして、その人が本を出すということは、別の人のツイートで知り、すぐに予約した。
本が届いたのはおよそ一週間ほど前だったが、月末は時間がなくて読めず。
昨日、父の付き添いで病院に行くときに本を持って行った。
病院の待ち時間が長かったこともあるが、筆者とロバとの珍道中が面白くて
一気に3分の2ほど読んでしまった。
そして今日、残りの3分の1を読み終えた。
当たり前だが筆者視点で書かれているので、
まるで旅に同行しているのかと思ってしまうくらいイメージが膨らむ。
ロバという生き物の不思議さや面白さも感じられる。
名前を付けると愛着が湧くというエピソードや
SNSの普及で人間は「別れ下手」になってしまった、という見解には強く同意する。
単なる「旅の楽しい思い出」ではなく、危険な目に遭ったり不条理な経験をしたりと
外国を一人旅することの大変さもよく書かれている。
それでも人との出会いに救われて旅する。
なんだか人生の縮図のような、旅の随筆だった。
ロバと一緒になんて私にはできないけど、「旅はいいな」と素直に思える一冊だ。