と先生に言われて久しいが、
常に持ち歩くと、そこそこの荷物になること、
スマホがあれば写真は撮れることもあり、
カメラを持たずに出掛けることもある。
持っていても、シャッターチャンスに出合えないことも多い。
今日も出かける前に少し迷った。
カメラを持って出るべきか。
実家で一泊するだけなので、不要かと思ったが、
先生の言葉を思い出して、バッグにカメラを入れた。
父の入院先の病院に立ち寄り、実家へと車を走らせる。
帰り道のいつもの景色の中に、炎と煙が見えた。
稲刈りを終えた田んぼで、藁焼きをしている。
空は少しずつ色づいてきた。
思わず車を路肩に停めて、歩いて田んぼに引き返した。
スマホしか持っていなければ、そのまま素通りしていただろう。
藁焼きをしている農夫に撮影許可をもらい、田んぼに入らせてもらった。
炎と夕空と、農夫のシルエット。
束の間の時間だったが、夢中で撮った。
カメラを持ち歩くと、気になる場面に遭遇したとき、
どうにかして撮影しようと思う。
やっと気づいた。
スマホとカメラの違いは、これだ。
明日もカメラを持って歩こう。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
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