個性的な紙袋

 

8月7日、母にツバメの話を聞いたとき、今春まで隣に住んでいた人のことを思い出した。

事務所はビルの2階で、その人は隣の一軒家だったが、鳥を飼っている。(窓越しの声で分かる)

当然お隣さんも、うちにインコがいることはすぐに分かった。

住宅地に居ながら、自然を満喫しているような人だった。

同じ“鳥仲間”ということで、大変良くしてもらった。

菜園で採れたばかりの野菜を何度ももらい、出張で留守にするときはうちの鳥を預かってもらった。

気心知れた間柄で、困った時には頼れる人だった。

引っ越し先を教えてもらっていたが、特に近況を知らせるようなこともせず数カ月。

ツバメの話で思い出し、翌日に手紙を書いたところ、次の日にその人から葉書が届いた。

偶然というにはあまりにもタイミングが合いすぎて、嬉しさと驚きが入り混じった気持ちになった。

すぐにメールでお礼を述べた。

昨日、一通の封書が届いた。4枚の便箋に近況がしたためてあり、本屋さんのチラシや袋が同封されている。

「本屋袋」と名付けられた封筒型の紙袋には、さまざまな動物たちが印刷されている。

手紙に書かれていたことも、その人らしい感性にあふれていた。

手書きの文を読むと、なんだか優しい気持ちになれる。

便箋は鳩居堂だった。

私も鳩居堂を愛用している。

そんなんことさえもうれしい。

またいつか出会える日がきますように。

 

 

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。