ゲームをモチーフにした紙面を提案して、採用された。
だが、ビジュアル提案をしていく中で、一つの問題が発生した。
「ゲームのイメージ画像はドット絵ではないのですか?」
担当者の言いたいことは分かる。
確かに我々世代にとってのゲームは初代ファミコンに始まりスーパーファミコン、
せいぜいロクヨンぐらいまでかもしれない。
携帯型ならゲームボーイ、ゲームボーイカラー、アドバンス……
このあたりまでは見た目にもビジュアルがドットで構成されていた。
もっと遡ればゲームウオッチはドットどころか液晶だった。
しかし今や、ゲームといえばプレイステーション5やニンテンドースイッチ。
現実と見紛うほどのリアリティや、アニメーションのような滑らかな動きだ。
復刻版のレトロゲーム以外でドット絵を見ることはない。
私たちの記憶、あるいは先入観で「ゲーム=ドット」と思い込んでいるが、
今の20代、30代の人たちにとってのゲームビジュアルは、果たしてドットなのだろうか。
そんなことを思いながらも、先方から「ドットでお願いします」と指示があれば、ドットビジュアルを制作するのだが。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
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