年に何度か、クライアントにデザインや企画を提案することがある。
弊社が筆頭になることもあれば、他社と共同でプレゼンテーションに臨むこともある。
ほとんどの場合、仕様書に「プレゼンテーションに係る費用は提案者の負担とする」という文言がある。
案件獲得の成否に関わらず、プレゼン費は自己負担なのだ。
他社と共同で参加するときは、企画部分のみ関わることが多く、その場合はプレゼン費は自己消化できる。
自己消化といえばもっともらしいが、要は「手出し」。無報酬ということだ。
筆頭事業者として提案するときは、そうもいかない。
自社にデザイナーがいないので、デザイン提出は外部に協力してもらっている。
外注先のデザイナーには、プレゼンだからといって無報酬という訳にはいかない。
最低限の制作料は支払っている。
結果の如何に関わらず、弊社で負担する。
世の中に「タダ働き」があってはいけないと思う。
デザインを仕上げるにも、コンセプトやキービジュアルを固めるにも、さまざまな人の働きがある。
意匠や知的財産に対して、敬意と対価を忘れずにいたい。
だが現実には、依頼者がプレゼン費を持たず、提案者が負担することの方が圧倒的に多い。
提案のクオリティーは、提案者がどこまで負担に耐えられるかによって左右される。
「採用されなかったらゼロ円」という話はしたくない。
やりくりは大変だし、リスクを抱えることになるが、
こちらもプロなら外注先もプロ。
弊社とともにプレゼンに参加してくれる事業者への、敬意の表れだ。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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