普段から読書量が多い方ではない。
特に小説は、自分で書くものの巷の作品を読むことはほとんどない。
中でも歴史小説は縁遠いジャンルだった。
稲田幸久さんの小説『駆ける 少年騎馬遊撃隊』『駆ける2 少年騎馬遊撃隊』を読んだ、
読み始めから戦国時代の残酷な描写に引き込まれ、作品の世界が頭の中でどんどん膨らんでいった。
歴史小説だが、文体や用語が平易で読みやすい。
私のような者にも、歴史小説の扉を開くことができる作品だと思う。
物語は実にドラマチックな上に、登場人物の性格、心理描写が緻密で、思わず感情移入してしまう。
平易な文体だからこそ伝得られることもあるのだと思う。
300ページを超える単行本2冊というボリュームだが、あっという間に読んでしまった。
文書はちょっとした工夫で随分伝えやすくなるものなのだと、感心した。
広島のライター&カメラマン
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