今更ながら、映画「ラ・ラ・ランド」を観た。
公開当時、知人が勧めてくれたが見ずじまいで数年が過ぎた。
アマゾンプライムで無料だったので、これ幸いと視聴ボタンをクリック。
正直にいうと、オープニングの映像で軽く拒否反応が出た。
音楽&ダンスのエンターテインメント系作品だと、その時まで知らなかった。
苦手なのだ。あの、妙に陽気で楽しく、華々しい世界が。
「最後まで観るのに骨が折れそうだ」と思った。
ところがストーリーが進むにつれ、
主人公の男女それぞれが夢と現実の間でもがき苦しむ姿に共感を覚えた。
時に楽しく、時に辛く、人生の機微が随所に盛り込まれていて、気がつけばエンディングだった。
表面上は煌びやかなアメリカ映画だが、華々しい世界の中に、無常を観た。
だがその無常は決して悲しいものではなく、人生を豊かにしてくれる出来事だった。
表面上の題材だけを見て判断するのではなく、物語の根底に流れる本質を見つけると
映画はさらに面白くなる。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
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