花は枯れる時が美しい

 

7月10日の夜、初めて映画のシナリオを書いて、しまね映画塾に提出した。

先月の説明会では「体裁は関係ない」と言われたので、超短編小説のスタイルで書いた。

その日の撮影作品に選ばれることはなく、他の参加者が書いた作品を一緒に撮った。

 

それから約1カ月。

今度こそはと思いながら、良い題材が思い浮かばない。

参考になればと去年までの作品を見た。

見た作品が全部面白くて、自信がなくなった。

 

作品の多くに見られたのは、空想的な設定。

私はもフィクションの小説であっても、現実世界のことを書く。

ファンタジックな物語が書けないのだ。

 

現実の中での題材探しを続けた。

締切日になっても見つからない。

最近自分が見たもの、感じたことを精査して、どうにか一つの題材に絞った。

頭の中で映像を起こしながら、3時間で書き上げた。

すでに午後10時を回っていたので、一度だけ素読みをして、迷わず応募した。

 

出来が良いとは思えないが、これが今の自分の精一杯。

リアリズム作品であっても、想像力と創作力を鍛え直さないとレベルアップは見込めない。

つかむ物もない沼の中でもがいている気分だ。

 

 

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代表 堀行丈治
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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。