仕事柄、取材のアポイントメントを取ることが多い。
以前であれば電話アポが当たり前だったが、
二度目以降の相手にはメールで日時調整をお願いすることも多くなった。
最近は新規のアポ交渉の際に電話を使わないことが増えた。
とりわけ飲食店でその傾向が強くなった。
なぜなら
電話番号を公開していない店が増えたからだ。
10年前なら考えられない。
さらに10年遡れば、新聞広告では携帯番号の掲載はNGで、
固定電話番号を表示しなければ広告を出せなかった。
電話番号が分からない店への問い合わせはどうするのかと思うが、
番号非公開の店はほとんどがインスタグラムを活用している。
(もちろん、非公開でない店でも頻繁にインスタグラムを更新している)
飲食店にとっては、Facebookでもホームページでもなく、
インスタグラムが発信ツールだ。
取材候補店の情報が届くとき、電話番号が分からないケースが増えた。
インスタ公式アカウントをフォローしてメッセージを送るところからが取材交渉スタートになる。
掲載のイメージ画像を事前に見てもらえるという利点があるので、電話アポの後にメッセージを送ることもあるが
アポ取りそのものがメッセージからというケースも少なくない。
やりとりが全て文字で記録されるので、勘違いなどが起きないことを思えば、それはそれでいいのだけれど。
得意先によっては電話を頻繁に使う所もある。
特に文章の修正相談などで細かなニュアンスを伝える際は、電話の方が便利だ。
私も、メールで済むような内容でも、文章にすると誤解が生じやすいときや、急ぎのときは電話で伝える。
だが確実に、音声通話の回数と時間が減ってきている。
5年後の通信・コミュニケーション手段はどうなっているのだろうか。
見たいような、見たくないような……。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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