編集で関わった写真集が、今日届いた。
撮影者から「自由な解釈で作ってみてほしい」と言われ、提案したものが
ほぼそのまま形になった。
届いたばかりの写真集を、撮影者に届けた。
メールで、仕上がりに満足している旨のことが書かれており、
続けて
作品を通じて作者の意図を伝えることが重要な意義ではなくて、
むしろ見る人が目の前の作品を通じて自由に解釈すること。
という一文が添えられていた。
マルセル・デュシャンの言葉だそうだ。
写真集のベースになっているのは、写真展の展示作品だ。
その作品を48ページの冊子に落とし込むにあたり、
新しい解釈というと大袈裟だが、写真展と同じテーマでありながら
写真集という紙面空間でしか表現できない世界を構築できたと思う。
写真展=写真集ではない。
表現者と解釈者それぞれの世界が存在するということを教えてもらった。
自分の作品集も、見る側の解釈で編集すると、まったく違うものになるのかもしれない。
とても興味深い一日だった。
広島のライター&カメラマン
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