「年収103万円の壁」引き上げが議論されると必ず「財源がない」という反対意見が出る。
だがそもそも、補助金や給付金は財源がないと支給できないが、控除額を引き上げることに財源は必要ない。
税収が減るだけだ。
「財源をどうするのか」ではなく、「税収減少分を何で補うか」という議論にならなければおかしい。
1 むだな歳出がないかチェックして
2 本当に必要な予算を算出して
3 不足分をどう補うか
ここで初めて財源について語るべきではないか。
いま国会でやっていることは、1と2をせずに3だけ議論している。
財務省も「7兆円の税収減」という極めて雑で乱暴な試算しかしない。
指摘するマスコミは1社もない。
それどころか、マスコミもこぞって「7兆円」を連呼する。
7兆円減の歳入で予算を組んでみればいいだけ。
その前にもっと綿密な試算の資料が作られて、税収が7兆円も減少しないことが判明するだろうけど。