中国新聞社が主催する「中国短編文学賞」に初めて応募したのが2014年1月。
もう10年もチャレンジしていることになる。
一度だけ最終選考に残った以外は、良くて二次選考。
早くに着手して推敲に時間をかけたいと思いながら、毎年締め切りギリギリに書き上げている。
年を追うごとに、書き初めが遅くなってきた。
「これを書きたい」という強い動機の題材がない。
以前、高橋一清氏が「書くことがなくなったのは成長した証」という意味のことを言っていたが
あまりにも書くことがなくて、むしろ衰退してきたのではないかと思うくらいだ。
しかし短編小説に壮大なストーリーはいらない。
もっと心の内に迫れば、何かあるはずだ。
そう思ってアイデアを絞り出してみれば・・・
小説として出すには不適切な(差別的と受け取られかねない)ものばかり。
こんなときこそ、島田雅彦氏の言葉
「小説家にとって大切なことは、あてもなくふらふらほっつき歩くこと」
を実践してみたい。
そのための時間を作らなければならないのだが・・・。