今日の夕空

 

経産大臣が書店振興策を検討するという。

選択肢には、補助金も含まれている。

記事によると、大臣は「書店が減れば国力が弱まる」と言っている。

しかし本を買う手段だけでなく、読む手段も変わってしまった。

すでにコミック市場は電子が紙を上回っている。

電子化の時代に、紙の本を売る書店に補助金を出してまで支援する意味があるのだろうか。

本はネットでも買えるし、電子でも読めるからいい。

だけど食べ物は、特に日々の食材の野菜や肉、魚、加工食品は、

身近な場所で手に入らなければ、人によっては生死に関わる問題だろう。

うちの実家がある三原市大和町は、1軒だけあったスーパーが撤退して、買い物難民がたくさん生まれた。

車をうんていんできなければ、移動スーパーに頼るしかない。

国力というのなら、こっちを支援してほしかった。

本が読めなくても死なないけど、食べ物がなければ人は死ぬ。

それなのに、スーパーの存続には支援はせず、本屋の存続に補助金を検討するという。

文化を創造する上で本の役割は大切だとは思うが、

読み手の消費行動が変化しているのに、小売りの形態を維持させる意味があるのか。

政府に頼るのではなく、本屋と出版業界が知恵を出して解決する問題だと思う。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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