朝の中目黒

 

今日の新聞1面は、昨日の衆院選補選の結果をトップで報じている。

見出しは

自民全敗 立民3勝

少なからず違和感を覚えた人は多いのではないか。

不戦敗も含めれば全敗といえるが、候補者を立てたのは3選挙区中の1つだけ。

他は候補者を立てられず、はなから勝負していないのだ。

だがこの見出しだけ見ると、3つの選挙区で負けたように読める。

出馬していても負けた可能性が高いと思うが、

戦っていない選挙区も含めて全敗と書いてしまうところに、何か作為のようなものを感じる。

見出しとしては

立民3選挙区全勝

小見出しに

自民 島根1区も敗北

のほうが分かりやすい。

他の選挙区は維新と立民の一騎打ちと、自民を除く9候補者乱立選挙だったわけで

中の人が「どうしても自民全敗と書きたい」という強い意志があったのだろうと思う。

推しがしくて新聞の見出ししか読まないことが時々あるので、こんな見出しに出会ったら

何も知らなければ3選挙区全てで自民の候補者が負けたのだと思ってしまう。

今回はそう勘違いしても特に問題はないが、記事本文の趣旨とずれた見出しであることには相違ない。

記事までちゃんと読ませたいと思って、こういう罠を仕掛けているのだとしたら新聞社も大したものだが……。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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