今日の文章講座は作品批評ではなく、講師の高橋一清さんの講話。
文章を書くための秘訣について、話を聴いた。
道路渋滞にはまり、教室に入った時は授業開始からすでに20分が過ぎていたが
講話の7割くらいは聴くことができた。
印象に残った言葉が、井上ひさしさんの言葉を引用した
「むずかしいことをやさしく、やさしいことはおもしろく」というもの。
その場でレジュメに書きこんんで、いまググって確認している。
正しくは
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに
のようだ。
先生曰く、
むずかしい言葉を使うのはこけおどしでしかない。
あるいは作者が「主題」を把握していないかのどちらかである。
花森安治は「できるだけ漢字を使わない。しゃべるように書く」といったそうだ。
朗読を聞いても分かるような文章がいいのだと。
手法の一つとして、熟語を辞書でひいて、かな文字に書き換えるといいそうだ。
私も小説を書くとき、熟語はなるべく別の言い方に変えるよう意識はしていたが
たしかに辞書でひけば、かみ砕いた言葉に出合える。
今日提出した小説で、「誘導していた」と記述した箇所があるが、
ここも「みちびいていた」と書くことができた。
全てを言い換える必要はないと思うが、熟語だらけの文章は堅苦しくなる。
これからはもっと辞書をひいて執筆しよう。