月に一度のお楽しみ、日本フルハップ会報誌「まいんど」の巻末コラムを読んだ。
11月号は聖徳太子が題材のお話だった。
十七条憲法で重要なのが、最後の第十七条だという。
聖徳太子は、物心ついてから大人になるまでずっと「一万円札の人」。
十七条憲法という言葉は日本史の授業で知ってはいるが、その内容まで気にしたことはなかった。
第一条は「和を以って貴しとなし・・・」という、聞き覚えがあるフレーズ。
第二条「篤く三宝を敬へ。三宝とは仏法僧なり」 これもどこかで聞いたことがある。
しかし第三条以降は初めて目にする言葉ばかりだ。
日本人として半世紀以上生きてきたのにこのありさまは、ちょっと情けない。
それは置いといて……
第十七条には何が記されているのかというと
「事独り断(さだ)むべからず、必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)うべし」
さまざまに意見を交わせということだそうだ。
聖徳太子の言う「和」は、無条件に迎合するのではなく、議論して納得して進めることなのだと。
和を重んじると、波風立てないようにと思ってしまうが、
お互いの主張を理解した上での「和」になることが重要。
議論では、はっきりと自分の主張をしなければならないが、
それと同じくらい、相手の話をよく聞くことも大切だ。
どっちもできていない……
というより、議論を避けていないかと自分に問うてみる。