階段を上がる人

 

欲しいものがあり、新品でなくてもよかったので、

本当に久しぶりのヤフオク参戦。

取引履歴を見ると、最後にヤフオクを使ったのは2021年2月だった。

 

今回は銘柄指定だったので検索かけて、あとは状態のチェックだけだ。

一つ気に入った商品があったが、終了まで1日を切ってまだ誰も入札していない。

スタート価格で入札してしばらくすると……

いきなり「入札取り消し」の通知が来た。

意味が分からず商品ページに飛ぶと、オークションが落札者なしで終了している。

出品者の都合だとは思うが、何だか感じが悪い。

 

気を取り直して別の商品をチェックする。

使用回数が少なくて手を出しやすい値段の物がある。

20,000円スタート(即決35,000円)

終了までは4日もあったが、とりあえず20,000円で入札しておいた。

 

その後は終了日の今日まで入札ゼロ。

このまま終了すればラッキーなのだが、普通はこのままでは終わらない。

予想通り、終了1時間前に他の誰かが入札した。

20,500円。

どの程度まで上限を設定しているか分からないので、こちらも様子見で少し上げる。

25,000円ならどうだ?

こちらが入札した瞬間に更新された。25,500円。

じゃあ30,000円でどうだ?

はい、30,500円に更新。

予算30,000円を一つの目安にしていたので、このあたりで少し躊躇った。

と同時に、ちょっと怪しいとも感じた。

この出品者は、即決価格以外で売りたくないのではないか?

いま私と競っているのは出品者の自演、または仕込みの入札者ではないか?

これ以上突っ張ると予算オーバーだが、興味半分でもう少し粘ってみた。

もちろんそれで決まれば買うつもりで。

33,000円。

これも入札と同時に33,500円に更新された。

これはもう、35,000円でしか売りたくないのだ。

ならば初めから35,000円でスタートすればいいものを……。

というわけで、この商品はあきらめることにした。

オークションは33,500円で終了した。

 

1時間ほど過ぎた頃、ヤフオクから通知メールが届いた。

落札者が取り消され、あなたが落札者候補となりました。

出品者はあなたが入札した金額での落札を希望しています。
このオークションの商品詳細ページにアクセスし、この申し出を受ける場合は
「この商品の落札に同意」ボタンを、断る場合は「この商品の落札を拒否」ボ
タンを押してください。

ことごとく私の500円上を更新し続けた、熱心な落札者が取り消したそうだ。

はいはい、そうですか。

そして私に、落札者の権利が回ってくると……。

33,000円で!

しかしオークション履歴からも分かる通り

ヤフオクの入札履歴
(アカウント部分はモザイク処理していますが、私の他は500円刻みの入札者1人です)

この落札取り消し者がいなければ、私は20,000円で落札できたわけですよ!

それを、33,000円で落札者になりませんかと……。

もちろん拒否しましたとも。

ググってみると、こういう値段の吊り上げ方をする出品者はけっこういるようだ。

出品者の特徴は、同時に出品する商品が少ないことだという。

この出品者は1点しか出していなかった。

状況証拠だけで断定的判断はできないけど、

これは値段の吊り上げ行為だと、私は思った。

この人がもう一回出してくれたら、20,000円で買ってあげるんだけどな(笑)

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

One thought on “2年ぶりのヤフオクで危うく嵌められそうに”

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