竹原市のプロジェクト3日目。
取材対象の何人かは、地元で生まれ育った人たちだ。
そして彼らに共通しているのは「竹原が好き」という純粋な思い。
学校を卒業すると市外に出てしまう友が多い中で、竹原に自分の居場所を築いている。
郷土愛というものは、人が生まれながらに持っているものだとは思うが、
若いうちは特に都会に憧れて、故郷から脱出しようとする人が多い。
私もその一人だった。
郷里への愛に気づいたのは、ここ10年くらいだ。
しかしプロジェクトで出会う人たちはみな、若くてもまちへの愛着が強い。
見ていてうらやましい。
市外から転入した人でさえも、竹原が好きと語っていた。
仕事で竹原と関わることは時々あるが、郷土愛にあふれる人に会うことが多くなった。
その源泉は何なのか、取材を通して発見し、伝えていくことができたらと思っている。