真昼の蓮

 

先日、市内のスポーツ用品店が今月末で閉店すると発表し、セールが始まった。

店頭価格から会計時に20%引きということで、土日は買い物客が大勢訪れ、

レジ前には20人くらいの行列ができていた。

 

私はこの店の会員になっていたが、ふだんの土日はレジに並ぶこともない。

大半の客は、店がなくなる前に必要なものを買っておくのではなく、

割引されるから買っているように見えた。

 

前から欲しかった物であれば、購入チャンスだと思う。

あるいは、ネット通販ではなく店頭で実物を触ってみたい物や、

試着したい物はこういうときに買うべきだろう。

実際私も予定外だったが、今後必要になる大型のザックを試着して買った。

バーナーとクッカーも手に取ってみてサイズ感を確かめて買った。

ザックはおそらくどこよりも安い。バーナーとクッカーはAmazonと変わらない値段だった。

使うあてがある、目的がある物は買うが、そうでなければ安くても買わない。

だが中には、安いから買うという人もいる。

もちろんその商品を使うつもりだろうが、割引前までは興味がなかったのに

「安い」という理由だけで買い求めるのはどうなのだろうか。

何かと比較して相対的に安いから、必要ではないが買っておくというのは、

お金の無駄だと思う。

 

今日も格安の旅行プランに釣られている人を見た。

悪いとは言わない。未知の世界を知るきっかけになるかもしれない。

だけど、同じお金をうなら、格安とか割引とかに関係なく

自分がしたいと思っていることに投資したほうがいいと思う。

 

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。