仕事中のBGM代わりにラジオを聞くことがある。
今日は大晦日だからだろう。紅白歌合戦にちなんだ番組が流れていた。
薬師丸ひろ子さんがデビュー40周年の記念に出演ということで、ゲスト出演していた。
薬師丸さんの歌には、数年前にNHKの「Songs」を観たときも魅了された。
年齢を重ねるにつれて、歌に磨きがかかっているように思う。
今日の紅白で歌うのは、私の一番好きな「Woman~Wの悲劇より」だった。
夜になって実家のテレビで紅白を観た。最後に観たのは、いつだったか思い出せないくらい昔だ。
出演者も楽曲も、8割くらい知らない。隔世の感とはこういうときに使う言葉なのだろうか。Youtubeから火が付いた曲も多いようだ。音楽を聴く世代も供給する世代も、変化してきている。
覚えのある歌手は十中八九、往年のヒット曲を歌う。今の歌には需要がないのか、必ずといっていいほど、オールドソングだ。そして、悲しいかな声に衰えが感じられる人が多い。
少し不安に感じながら、薬師丸さんの登場を待った。
オーケストラとのコラボだった。多少の違和感を覚えたが、いざ歌い始めると安心した。数年前に感銘を受けた、あの声と遜色なかった。
年齢相応の魅力というのだろうか。今しか出せない輝きがあるのだと、来年の自分に言い聞かせてテレビを切った。