私の故郷

 

という場所は、日本中にあるだろう。

私の実家もそうだ。

町内唯一のスーパーは欠品だらけで補充をしない。

棚の半分くらいは空いていて、レジは1人しかいないのだと母から聞いた。

人口4000人ほどの町では商売にならないということか。

店という店がほとんど廃業した。

子供の頃は小規模ながら「商店会」があって、

小遣いを握りしめて行ける駄菓子屋も目の前にあった。

電気屋、金物屋、履物屋、おもちゃ屋、文房具屋、魚屋

みんななくなってしまった。

代わりにできたスーパーも、20年くらい前までは活気があった。

買い物する場所がなくて仕事がなくて人がいない。

限界集落の手前で踏みとどまっているけれど、

ここでどんなビジネスができるだろうか。

何かしなければ、何もない地域になってしまう。

残された時間はそんなに長くないと思う。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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