サブスク契約していいる動画配信サービスのアジアンドキュメンタリーズが
今年の年間視聴率ベスト20を発表している。
必ずしも今年配信開始の作品とは限らないが、新作もたくさんランクインしている。
いずれも見応えのある作品だが、せっかくなので
ぶるぼん企画室・堀行丈治が今年見た作品の中から、視聴率ベスト20に入っていない良作を3つ選んでみた。
(トップ画像はインドだが、今回の3作品は中国、韓国、モンゴル)
『天国の傍で』
葬儀会社に就職した少女が、納棺師として修業を積む物語。
夜の葬祭場の宿直を務め、湯灌のトレーニングでは上司に叱られながら、一歩ずつ納棺師への階段を上がってゆく。
唯一心を許していた同僚の少年が退職したことで、彼女自身も人生と向き合い、自分の本当の夢に気づく。
見終わる頃にはすっかり、主人公インリンのファンになってしまうほど。
社会の波に飲まれ、揺れ動く10代の心理がなんともせつない。
『ノクターン』
自閉症の兄は天才音楽家。
弟は、自分も音楽の道を進もうとするも挫折。
死に物狂いで兄を支える母に不満を持ちながらも、「たった一人の弟」という立場が、彼の心を縛る。
兄の音楽家としての評価が上がるたびに、家族の亀裂は深くなってゆく。
だが、母の代わりに弟が帯同したロシア公演で、兄弟の絆に変化が生まれる。
兄の、言葉にならないメッセージを感じ取った弟。
二人が本当の意味で兄弟になった瞬間、温かい気持ちがあふれてくる作品。
『馬ならし、タイガを駆ける』
荒れ馬を訓練して飼い慣らすことを生業にしているシュフルトに密着したドキュメンタリー。
大自然の中にある遊牧民の暮らしと文化が美しく、一方で馬を奪い合う厳しい現実も描いている。
盗賊に盗まれた馬を取り戻すため、愛犬と共に一人、雪深い山に入ってゆく。
カウボーイを思わせる精悍さ、馬への愛情、師匠との信頼関係。
これを見て、死ぬまでに一度はモンゴルに行ってみたいと思った。
見たことがない人は私に騙されたと思って、どれか1本でも見てほしい。
1本495円。1ヶ月見放題が990円なので、2本以上見るなら月額見放題コースがおすすめ。
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556