茶室

 

先日の雑記帳に書いた、正客を務める茶会の日が来た。

昨夜はYoutubeで「茶会 正客 会話」と検索をかけて動画を探したが

正客の会話についてのものは見つからず。席入や亭主の作法しか出てこなかった。

先生からもらったカンペだけが頼りだ。

戦々恐々として先生宅に赴く。

本日は次客さん以降、皆私より経験が短い。

つまり

私が間違っても、気づいてくれる可能性が低い。

私が作法を間違えば、後に続く人が皆間違えるのだ。

自分一人が恥をかくならまだしも、他に四人も道連れにするわけにはいかない。

前茶、食事、迎え付け、席入り……滅多に経験しないことが次々と進行する。

挨拶で諸々のおもてなしについて語るという、もうこれどうするの?って言いたくなるような役目。

先生が亭主なのでいろいろフォローしてくれたが、自分でも何を喋ったのかよく覚えていない。

いっそ、お茶を点てる方が気楽に思えた。

本席の掛け軸は「壺中日月長(こちゅうにちげつながし)」。

何かに夢中でいるときは、月日があっという間に過ぎてゆく、という意味らしい。

午前七時開始という、もう経験しないであろう朝茶会。

終わったのが正午すぎと、気がつけば五時間以上経っていた。

正客を務めている間も「壺中」だったのだろうか。

本日の茶花

前茶は菊、本席は椿。

 

 

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

 

ワンストップで取材チーム(ライター&カメラマン)を手配できます

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

広島で取材スタッフを探すなら
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。