午前中は海辺のまち、安芸津で取材。
農産物は柑橘やじゃがいも栽培、海産物なら牡蠣養殖が盛んな土地だ。
朝一番で、じゃがいも生産者を訪ねる。
何度も取材しているが、話をする度に新しい発見や気づきがある。
彼が育てているものはレモン、みかん、じゃがいも。
一年を通じて何らかの収穫ができることが、農業経営の安定に寄与しているという。
その後に取材したのは牡蠣養殖業。
今でこそ夏場でも出荷できる「かき小町」があるが、牡蠣といえば冬の食材だ。
一昔前なら、この時期には水揚げはなかっただろう。
沖合に目をやると、牡蠣筏に船を着けて作業する養殖業者の姿が見える。
今の時期にできる準備をしているのだ。
夏の間放っておいて育つものでもないようだ。
質の良い牡蠣を育てるには、今の時期の世話も大切なのだと思う。
牡蠣業者がひしめく一帯は、閑散としているようで、人の気配がある。
繁忙期のようなにぎわいはないが、誰かが働いている。
何もないように見えても、やるべきことはある。
今日することがなくなれば、明日のためにできることを考えればいい。
だが今日は、今日中に仕上げなければならない仕事が……。
長い夜になりそうだ。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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