安芸津から大崎上島へ向かうフェリー

 

午前中は海辺のまち、安芸津で取材。

農産物は柑橘やじゃがいも栽培、海産物なら牡蠣養殖が盛んな土地だ。

朝一番で、じゃがいも生産者を訪ねる。

何度も取材しているが、話をする度に新しい発見や気づきがある。

彼が育てているものはレモン、みかん、じゃがいも。

一年を通じて何らかの収穫ができることが、農業経営の安定に寄与しているという。

その後に取材したのは牡蠣養殖業。

今でこそ夏場でも出荷できる「かき小町」があるが、牡蠣といえば冬の食材だ。

一昔前なら、この時期には水揚げはなかっただろう。

沖合に目をやると、牡蠣筏に船を着けて作業する養殖業者の姿が見える。

今の時期にできる準備をしているのだ。

夏の間放っておいて育つものでもないようだ。

質の良い牡蠣を育てるには、今の時期の世話も大切なのだと思う。

牡蠣業者がひしめく一帯は、閑散としているようで、人の気配がある。

繁忙期のようなにぎわいはないが、誰かが働いている。

何もないように見えても、やるべきことはある。

今日することがなくなれば、明日のためにできることを考えればいい。

だが今日は、今日中に仕上げなければならない仕事が……。

長い夜になりそうだ。

 

 

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *