上演が3年ぶりだという神楽団

 

連休の最後で日曜日とくれば、いつもなら草刈りの予定を入れる日だ。

しかし今年は、母が地元のイベントにフラで出演するということで、

草刈りは行く週に延期した。

本当は帰る必要はなかったのだが、5月第2土曜日は母の日だった。

一昨日買った紫陽花の鉢植えをプレゼントに、実家に帰った。

 

今日の出演予定を聞くと、本人もよく分からないという。

「10時に集合してリハーサルをする」とだけ聞いていると。

そして出かけた母が、すぐに連絡してきた。

「イベントは10時から始まる」と。

慌てて出かけた。

現地に着くと今日のプログラムをもらった。

10時10分から神楽が始まる。その後は……

カラオケ、午後からまた神楽で、その後にフラ。

14時からフラになっている。

神楽を1演目見たら一旦帰宅しようと思っていると、司会者が

「予定を変更してこの神楽の後はフラです」

変わりすぎだ。誰も事前にこのスケジュールを知らないからこそできること。
(告知を全くしていないらしい。それでもそこそこの人は集まっていた)

 

とはいえ、神楽もフラも堪能した。

神楽「悪狐伝」の和尚が「3年ぶり」と言っていた。

コロナの影響で、一昨年からいっさいの上演ができなかったのだという。

おそらく母たちのフラも同じだろう。

緊急事態や蔓延防止の期間は練習すらできなかっただろう。

それでもこうして披露できるのは、活動を途絶えさせなかったからだろう。

母は来月80歳になる。

写真クラブで撮影旅行に行き、マツダスタジアムでカープを応援し、

パソコン教室で習ったスキルで、カープの選手一覧表や、近隣駅の時刻表を作る。

農業にも精を出し、近所の女性とフラを踊る。

いつも体調が良いわけではないが、外に出ていろいろな経験を楽しんでいる。

「人生100年時代」という言葉をよく聞く。

人生が100年なら、80歳でもあと20年残っている。

20年をどう過ごすか。母が私に示してくれているように思う。

年を取ってから何かを始めるのも楽しいのだろう。

次は何を見せてくれるのか、楽しみにしている。

 

 

広島のライター&カメラマンぶるぼん企画室

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代表 堀行丈治
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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。