私が拠点を置く東広島市は、広島県のほぼ中央部にあり、
1時間そこそこの時間があれば県内ほとんどの場所に行ける。
どこにでも同じ程度の労力で行けるのに、なぜか毎年同じ場所で桜を撮っている。
三次市三和町の美波羅川に沿って咲く、通称「千本桜」だ。
5年くらい前に写真を撮って以後、毎年一度は撮影に行っている。
今年は天候条件が良かったこともあるが、これまで一番きれいに撮れたと思う。
回を重ねるごとに、少しずつ学習する。
どこに行けばどんな場所があって、どんな写真になるか。
少し予想して動けるようになった。
初めて行く場所は、どこで何を撮れるのかも分からない。
大抵は後になって「こうすれば良かった」と後悔する。
5回目ともなると、ある程度は地理も頭に入っているので、現地であまり迷わない。
過去にしたことがないことは、実験的な気持ちで取り組める。
なんだか今日は楽しかった。
初めて来た時の感動はないが、桜を堪能することもできた。
繰り返すということは、心の余裕を生み出すこと。
同じ場所だからこそ、視点を変えることができるのだろう。
見方を変えれば世界はもっと広がる。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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