今日は茶道の稽古日。
本当は先週だったが、急な取材があったため延期してもらった。
濃茶、薄茶とも長板の総荘(そうかざり)。
覚束ない手つきで、先生に言われるままにお茶を点てる。
途中、外から鳥のさえずりが聞こえてくる。
茶杓の銘は「初音」にした。
しかし、何度やっても覚えられない。
もう三年くらい通っているが、いまだに通しではできないと思う。
今日も水指の蓋を開けるのを忘れていた。
稽古を終えてお礼を述べていると、先生が言った。
「マスクを外して語り合える人と茶会をすればいいのよ。それが本来の茶道」
大勢の人を集めて茶会をする時代ではなくなったが、
茶道はもともと小さな部屋で大切な人をもてなすためにあるらしい。
神楽団の団長も、神楽の装束が社会情勢の中で変わってきた歴史があると言っていた。
コロナは世の中が原点に戻るきっかけになっているのかもしれない。
広島のライター&カメラマン
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