写真を仕事にしているが、写真史や写真学には疎く、写真家の名前や作品もろくに知らない。
「好きな写真家は誰か」と問われたら、答えに窮してしまう。
いいと思う写真には時々出合うが、「この写真家の作品世界が好きだ」というものはなかった。
強いて挙げれば私の先生の作品が好きだ。
その先生が昨日の雑談の中で、ソール・ライターのことを教えてくれた。
もちろん私は、どんな写真なのか知らなかった。
その場で検索して作品画像を見た瞬間に、心を撃ち抜かれた。
もっとしっかり見たい。
ペーパーバックの写真集2冊と、彼のドキュメンタリー映画のDVDを購入。
さっそく今日、私の元に届いた。
日常の瞬間とは、なんと美しく楽しいものなのだろうか。
その魅力に気づかないとしたら、自分の感性が足りないのだ。
雨の日は撮影に向いていない、と思っていた自分が恥ずかしい。
普通の暮らしの中にある、飾り気のない美しい瞬間。
これこそが私の撮りたい世界だと確信した。
カメラがあれば、いつどこにいても写真は撮れる。
有名な撮影地でなくていい。
毎日過ごしている街にも被写体はたくさんある。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
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