仕事として受ける撮影は、ショップ紹介やイベント取材、インタビュー物が多い。
主に撮るのは料理や店舗、動きのある人物写真、インタビューカットだ。
竣工写真のような建築や、ブライダル写真にはあまり縁がない。
(この2つは専門にしているカメラマンも多いと思うが、私は専門的なノウハウがない)
ところが世の中は面白いもので、私に結婚式の写真を依頼してくれるお客様がいる。
もちろん受ける際に「普通のブライダル写真が撮りたいなら専門業者に依頼してくださいね」と言った。
そして今日、撮影を終えた。
お客様が私を指名してくれた理由は2つあった。
「なんでもお願いしやすい」
「現場合わせで対応できる」
当たり前というか、ブライダル撮影の基本料金というかプランのようなものはない。
お客様の依頼に合わせて、さらに現場状況に合わせて撮るしかないのだ。
早めに現場入りして、依頼者と打ち合わせしながら撮影カットを決めていく。
初めて訪れる教会で、式場の様子も何もかも分からない。
行ったその場でどう撮るかを決める「現場合わせ」だ。
取材案件でも、行くまで何を撮影するのか決まっていないことも多い。
決まっているものでも、予定が変わることもある。
先方が「聞いていた話と違う」ということもあるし、こちらがそう思うようなこともある。
だが取材は、その場その時で終えなければならないことが多い。
あとは現場でやるだけだ。
何をどうやるか、考えるのはけっこう楽しい。
想定外のことは起きない方がいいのだが、起きたときに知恵を絞ることが好きなのだ。
取材現場に限らず、仕事は時々思わぬ方向に展開していく。
その着地点を作っていくことも仕事のうちなのだと思う。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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